home
***
CD-ROM
|
disk
|
FTP
|
other
***
search
/
Gekikoh Dennoh Club 2
/
Gekikoh Dennoh Club Vol. 2 (Japan).7z
/
Gekikoh Dennoh Club Vol. 2 (Japan) (Track 01).bin
/
cone
/
dj1000.doc
< prev
next >
Wrap
Text File
|
1997-10-13
|
5KB
|
211 lines
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コネクト・コネクション:デジタルカメラ編
DJ1000(亜土電子工業)
たんぼ(機材提供)&舩本昇竜(解析:執筆)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
しばらく顔をださない間に、編集部ではデジカメがちょっとのこと流行。どう
やら、前回(激電1号の時)私が持っていき、こねこねで紹介した、デジカメD
S-10がキッカケだった様子。そりゃそうだろう。一般ユーザーはさておき、
電脳倶楽部編集部の人間が、あれだけ簡単にX68で写真的映像を扱えるところ
を見せつけられて、黙っているわけはない。
○おどろきの2万円デジカメ
そんなこともあり、たんぼ氏も見事(?)にデジカメをゲット。ブツであるD
J-1000は、
・亜土電子と三菱との共同企画品らしく、T-ZONEでしか販売してい
ないとのこと。
・えらく薄く、小さく、軽い。撮影時の総重量が115g(実測)。
◎どの位小さいか見てみる TYPE=CLI:kt p DJ1000.PIC||kt 1
注意:この画像はDJ-1000で撮影したものではありません。
・デジカメ本体、コンパクトフラッシュ(2MBメモリ)、コンパクトフ
ラッシュ用PCカードアダプタ、Windows用のソフトの豪華4点セット
で驚きの2万円ポッキリ(税別)。
特に驚きなのは、その価格。現在の相場から考えても、コンパクトフラッシュ
とPCカードアダプタだけでも1万円はするだろうから、デジカメ本体だけを考
えれば1万円(!)ということになる。って、まさに価格マジック。
○あっと驚く仕掛け
なんかものスゴイ買い物をしているなぁ、と関心した次の瞬間、たんぼ氏の口
からこんな言葉が飛び出した。
「コンパクトフラッシュのアクセスは問題なく行えたけれども、セーブデータ
がJPEGではないので、まだX68で画像が表示できていない」
なんてこった、それじゃ最悪2MBのRAMディスクということ。しかし、た
んぼ氏ほどの力量があれば画像データを解析すれば、と思ったものの、その顔は
「他の仕事が忙しくて、もう何日も眠っていません」と語っていたので、代わり
にといってはアレですが、私めがDJ-1000用画像データを解析することに
なったのです。
○「モノクロ」デジカメ for X680x0
結論から先にいえば、デジカメで記録したデータをダイレクトに「モノクロ表
示」出来るようになりました。早速サンプルをどうぞ。
◎編集部の誰か?誰でしょう? TYPE=CLI:DJ1000 mdsc0002.dat||kt 1
ちなみに、同じ画像を付属のWindows用アプリを使ってBMPにしたものをどうぞ。
◎カラー TYPE=CLI:bmpview mdsc0002.bmp
とどめに、DSHELL用二値データに変換してみました。
%CUT:-+mdsc0002.TTL
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
%CUT
正直なところ、現在のモノクロ表示方法が「セーブデータに忠実で、正しいモ
ノクロ表示」なのか「実はセーブデータの読み違いをしているけれども、絵的に
それっぽく見えているからよしとしているモノクロ表示」か、わかりません。メ
ーカーがデータフォーマットを教えてくれれば一発解決なんですが、やっぱり、
最近は教えてもらえないようです。
○解析しながら考えたこと
正方比のCCDを持たないデジカメの多くは、その付属ソフトにより、画面サ
イズの調整という名の原画像の引き延ばしが行われ、それは半ば常識となってい
ました。例えば、6:7の比を持つCCDで撮影したデータを1:1の比を持つ
ディスプレイにそのまま出力すると、縦長に映ってしまうので、画像を横方向に
7/6倍してやる必要があるのです。
さて、マニュアルによれば、DJ-1000の出力画素数は504×376ド
ットとなっています。しかし、勝手に解析したデータをみていると、7/6倍ど
ころではなく、相当頑張って拡大しないとこのサイズにはなりません。興味のあ
る方は、収録しているBMPファイルのサイズと比べてみてください。
あと、DJ-1000の価格に関する秘密(マジックともいう)もデータを解
析することで少し見えてきました。それは、画像をJPEG圧縮しないことに他
なりません。確かに画像記録方式にJPEG(あるいはそれに似通った数学的圧
縮)を使用しないことで、容量あたりの撮影枚数が不利になるものの、デジカメ
内に収まる小さくDCT(離散コサイン変換:JPEG圧縮技術の根幹)可能な
マイコンを使う必要がなくなるのです。そう、記録方式がJPEGのデジカメは
「手のひらサイズのJPEGエンコーダ」なのです。
○スペックなど
撮影素子 1/5”CCD(総画素数25万画素)
記録メディア コンパクトフラッシュカード(15MBまで)
データ形式 独自仕様
最大記録枚数 約15枚(2MBのメモリーカードの場合)
レンズ F2.8 f=5.4mm
撮影可能距離 50cm~無限遠
測光方式 TTL測光方式
露出制御 自動
電子シャッター 自動(1/60~1/15000)
電源 単四アルカリ乾電池×2
外形寸法 112(幅)×64(高さ)×19.8(奥行き)mm
質量 約80g(乾電池およびメモリーカード含まず)
付属品 電池、コンパクトフラッシュメモリ2MB
PCカードアダプタ、保証書、その他
以上、マニュアルより転載しました。
○解析は続ける予定は未定
Windowsを使いカラー表示させてみても、いかにも低価格帯のデジカメの絵し
か得られないのは避けがたい事実のようです。しかし、JPEG圧縮をしないこ
とが幸いしてか、低価格デジカメの「がびがびJPEGノイジーな絵」に比べる
と随分クリアな絵が得らるようです。これは、モノクロでみても案外わかるもの
です。
なんか、「こねこね」というより「少し解析出来たよ速報」みたいになってし
まいましたが、その他のことについてはまたの機会に。
(EOF)